YouTuber「てんの遊び場」の3Dプリンター製ナイフ機内持ち込み動画が炎上|国交省も把握

3Dプリンターを使った工作で知られるYouTubeチャンネル「てんの遊び場【3Dプリンター】」さんが10月2日に公開したショート動画が、批判を集めている。自作のカード型ナイフを手荷物検査に通し、機内へ持ち込んだと伝える内容で、国土交通省の担当者も動画を把握していると報じられた。
- 10月2日、カード型の自作ナイフを機内に持ち込んだとするショート動画を公開
- 空の安全を軽視し模倣を招くとの批判が広がり、再生は500万回を超えた
- 国交省航空局は動画を把握し必要な対応を取る考え。本人のコメントは確認できていない
何があったのか
問題となったのは約30秒のショート動画だ。3Dプリンターで2時間ほどかけて作ったという2つの部品からなるカード型の物体を折り曲げるとナイフの形になり、金属ではないので検査で見つからないという前提で、空港から機内まで持ち込む流れを紹介していた。
動画には成田空港からメキシコシティへ向かう旅程を示す案内板のカットや、機内とみられる映像が含まれていた。一方で保安検査の場面そのものは映っておらず、機内の映像が同じ旅程で撮られたものかどうかは判断できないと報じられている。再生回数は10月7日時点で500万回を超えた。
チャンネルは2022年4月に開設され、登録者は約12万7000人。実物の100倍サイズの洗濯ばさみなど、ユニークな作品で人気を集めてきた。
なぜ批判されたのか
動画は10月3日ごろからXで広まり、空の安全を軽く扱っている、まねをする人を生みかねないといった批判が相次いだ。動画のコメント欄には、YouTubeに通報したという書き込みが並んだ。
航空会社や国交省は、刃物について材質や刃の長さに関係なく機内への持ち込みを認めておらず、預け入れ荷物に入れるよう案内している。2022年3月に施行された改正航空法で保安検査の受検は義務となり、持ち込みが制限された物を機内に持ち込むと2年以下の拘禁刑または100万円以下の罰金の対象になりうると国交省は説明している。
女性自身の取材に対し、国交省航空局の担当者は動画を把握していると回答した。動画が本当かどうかは現時点で分からないとしたうえで、保安検査について誤解が広がり、模倣する人が出るおそれがあるとして、必要な対応を取る考えを示した。
2024年8月には新千歳空港でハサミ1本が行方不明になったことで保安検査が中断し、多くの便に遅れや欠航が出た。検査をめぐる行為がほかの利用者に大きな影響を与えうることも、あらためて指摘されている。
当事者の対応
動画の概要欄には、おもちゃなので持ち込んでも問題ないと考えたという趣旨の説明があった。ユーチュラによると、10月5日朝の時点で動画は公開されたままで、謝罪や削除、経緯の説明は確認されていなかった。
10月7日の女性自身の記事でもチャンネル側からのコメントは出ていないとされ、報道時点で本人のコメントは確認できていない。10月9日時点で、逮捕や書類送検などの公式発表もない。
これまでの経緯
- カード型ナイフを機内に持ち込んだとするショート動画を公開
- Xで動画が拡散し、批判が広がる
- ユーチュラが報道。この時点で動画は公開継続、説明なし
- 女性自身が国交省航空局の見解を報道。再生は500万回超
- 本人コメントや逮捕などの公式発表は確認されていない
参考にした報道・発表
- ユーチュラ 登録者12万人YouTuber、3Dプリンター製ナイフで保安検査を通過し批判
- 女性自身 3Dプリンター製ナイフの飛行機持ち込み報告が物議、国交省が懸念
- coki YouTuber「てんの遊び場」炎上 国交省も問題視
本記事は上記の報道と公式発表をもとに、2026年10月9日時点で確認できた事実をまとめたものです。その後の状況が変わっている場合があります。

